2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

物売にわれもならまし初夏のシャンゼリゼエの青き木のもと 与謝野晶子 樹の葉摺れ光を零し晶子の忌

約束を違へてしまひ七変化

蜘蛛の巣や一日の労苦持ち越さず

なにゆゑにうしろ振り向くふりむきてとりかへしのつく年齢(とし)は過ぎたり 齋藤史 電車のなかで、自分用につくっている詩歌のアンソロジー手帳を繰ってこの歌のところで涙ぐみそうになる。思いの挫けそうな日々だが前を向いて生きなければ。色をもつ一輪の…

雲の裾墨絵になりぬ走り梅雨

獺麟川句会(http://8624.teacup.com/moririn/bbs) 兼題「青山(せいざん)」 逃げ水や吾が青山の夢を見き ぽぷら句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/) 兼題「貝」 貝の夢とほく響もす卯波かな 季題「立夏」 母と子の絆かなしき立夏かな 自由 道をしへ…

卯の花やゆつくり待つと言つてみる

車前草(おほばこ)の花を羨しと見てをりぬ

どうしても長いのになってしまう

親ゆゑに思ひ屈することのあり若葉に雨は真直ぐに降る

躓きし父と息子や柏餅

梢のみ夕日の照らす栃の花

ふらんそわ句会、俳句三昧の休日

於:ウィングス京都事前につくった兼題の八句 「海」 海暮れて葉桜に波響きけり 「手」 父の手の封書の宛名若葉雨 「車」 菜の花や錆びて動かぬ乳母車 「停」 停年の人に別れて春の虹 「肌」 昼間より肌ざわりよきパジャマ着て 「囲」 センセイの計ってくれ…

亀鳴くや義士の墓より本願寺 西本願寺の唐門

脛ほそき少年剣士夏近し