ふらんそわ句会、俳句三昧の休日

於:ウィングス京都

事前につくった兼題の八句

  • 「海」

海暮れて葉桜に波響きけり

  • 「手」

父の手の封書の宛名若葉雨

  • 「車」

菜の花や錆びて動かぬ乳母車

  • 「停」

停年の人に別れて春の虹

  • 「肌」

昼間より肌ざわりよきパジャマ着て

  • 「囲」

センセイの計ってくれる胸囲かな
自由題二句
鉛筆を削つて立てて夏隣
万緑や樹液の空へ上る音



画家、三橋節子さんが最期に描かれた「余呉の天女」という絵によせて当日の兼題を定める。

  • 「幻」

幻となりたる一生額の花

  • 「女の子」

菜の花や無何有(むかう)の郷の女の子

幼子の手にふれしものやさしけれ

  • 自由題二句

春陰の湖にわたしの見えぬもの
まなかひにふるさと見えて雨を過ぐ

この画家のことはまったくぼくは知りませんでした。機会を見つけて美術館へ行ってみたいと思います。こちら↓
http://www.otona.ne.jp/otakara/setsuko.htm