2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧
夏の夕水辺の犬と子供かな
桜桃やほのかに紅の透き通る
捩花の気づけばここにもかしこにも
すべるのにあきると跳ぶか水馬 水馬は、「あめんぼう」。歳時記には「みずすまし」とも読むとある。みずすましは別の生き物と思っていたが――。あめんぼうは、飴の匂いがするから飴ン棒、ってホント?
夏萩や猫の去勢の話など 今日も別の方のリタイアメントをお祝いするささやかな会。先月からこういうのが続く。
梅雨寒や樹々のみどりの黝ずみて 以前の会社で仕えた方の退任パーティで、昼から出かける予定。ちょっと気疲れする予感。
石段にやはらかな雨著莪の花 著莪:しゃが
靴擦れの痛む夜なり梅雨明けず
扇風機お前も時代遅れかな
今日の一句は増俳七周年記念に 兼題は「七」 籐椅子で七部集よむ気安さよ
紫の色の切子や額の花
風吹いて雲の晴れ間に梅雨の星
冷麦や胡座かいたる床のうへ
照りも良し錦市場の穴子鮨 人形展の後、錦をぶらぶら
白玉や丸くやはらかエロチック
坪庭のほたるぶくろの淡さかな
夾竹桃人もまばらな私鉄駅
叢雲にかくるる風情梅雨の月
ライオンの橋も川面も黴雨かな 方から中之島方面へ、雨の橋をいくつか渡り
群咲くや青瑞々し手毬花 宇治へ、三室戸寺から平等院
座布団をまくらに昼寝梅雨に入る
夏月がポカリとうかぶ古書の町
ぽぷら6月句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/) 橋 夕焼けてこの町筋の橋尽し 茂 宵闇のまず下りて来し茂りかな 自由題 雨蛙威風堂々いまそがり
濃淡のままに暮れゆく夏の空 須賀敦子全集5に収録のウンベルト・サバ詩集より。 「軽くて漂うものたち」という詩の最後の部分。 きみたちは知っている、友らよ、ぼくも知っている。 詩も、シャボン玉と同じで、 まっすぐに昇るのもあり、だめなのも、ある。
になふ荷の重さ軽さや夏の月
羽衣といふ名の駅やてんとむし 泉州へ
明暗のきはけざやかに夏座敷 今日の一句は獺麟川リーグに。お題は「明暗」。
大池やおぼつかなくも鷭歩む たまたま今日の朝日新聞の「けさの鳥」もバン。通常は一夫一妻とこのコラムにはある。けさぼくが見たのもやはりつがいの鷭だった。そういえば「つがい」も漢字では「番」と書く。
歯ブラシをおろしてけふは更衣
ベーグルにチキンとトマト昼休み