岩田青崖氏に 俳句よりほかに知ることなき青嶺
融通は固よりきかず鰻飯
肌掛けも蹴つてしまへり夏休み 接骨医といふ人知らず鱧の皮 炎天の坂を上れば異人館 梔子の花よごれけりたまゆらに 湯加減を幾度問はれむ帰省かな 送り梅雨駅の下なる古書の街 をさなごのふぐり小さき黴雨かな
無位無官なれど宮址の夏雲雀
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