2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

白雲とやなぎさくらの堤かな

親といふ役も重荷や花に雨

父より葉書。見れば俳句のようなものが書いてある。漢詩好きの人なのでこれまで俳句なぞつくっていなかったはずなのだが。 今日の一句はこれを転載させていただく。 草団子父の命日春彼岸 紹山 父の父(すなわち祖父)の命日は二十六年前の三月二十四日、八…

童女来て何心なし桜餅

春宵や大きな息を吐くことも

春川に沿って少年走りけり 今日は犀星忌、俳号は魚眠洞(ぎょみんどう) 小春日のをんなのすはる堤かな 魚眠洞

木蓮の下に憩へる力士かな 朝の実景なり。玉造周辺にて。

ぬれてゐる三色菫三つ四つ

座布団を重ね日永の午睡かな 山茱萸:サンシュユ 秋珊瑚、春黄金花とも云ふ也

子規の句を思い出させる彼岸かな 毎年よ彼岸の入に寒いのは 子規

青ぬたに磯の真砂のまざりけリ

春霖やいのちに恵み与へをり

紫の矢絣袴で卒業す

Amazing Grace 花を瞼に受けたまへ Nさん逝く

長閑さやアップルパイなど食ひをりぬ

ミモザ咲く古代の瓦焼く丘に 歌姫瓦窯にて

よろこびは片隅に咲くシネラリア

ぽぷらの句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/) 「古草」 古草や人生行路山と谷 「若」 若干の恩義ありとて卒業子 自由題 初蝶のふはりとゆれし信号機

アンゴラの春手袋を拾ひけり

春燈や新地あたりは如何ならん

春雨のぬらす舗道の温みかな レンタル日記のシステムを「さるさる」から「はてな」に乗り換える。

木蓮のつぼみわずかにほころびぬ

春光や南京街の赤い門

三月やケルトの金貨チェスの駒

戻り雪仕事ばかりが積み上がり オフィスの窓から見ていると、北から雪雲が押し寄せてくるたび、舞う雪で視界が白くなる。やがて何事もなかったように晴れ渡る。こうして、今日は何度も、飛雪と陽光が窓の外で入れ替わるのだった。夕方、西は晴れているのに街…

春の雪ぺこぺこカップで飲む珈琲

草臥れし吾を潤ほす朧月

今日の一句は獺麟川句会(http://8624.teacup.com/moririn/bbs) お題は「地図」 鳥雲にパリの地図見る老眼鏡

蛤の模様それぞれ姉いもと

歳月の重みも知らず雛のかほ