戻り雪仕事ばかりが積み上がり


オフィスの窓から見ていると、北から雪雲が押し寄せてくるたび、舞う雪で視界が白くなる。やがて何事もなかったように晴れ渡る。こうして、今日は何度も、飛雪と陽光が窓の外で入れ替わるのだった。夕方、西は晴れているのに街は空中を流れる雪に閉ざされた。夕焼けの紫がかった光の中で雪はまるで淡く桜色に染まった吹雪のようであった。