2004-01-01から1年間の記事一覧
ぽぷらインターネット句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/)十二月兼題「浮」 動かざる冬の浮雲窓の端季題「北風」 北吹くや踏切音の鳴り止まず自由 朴散るやいのち尽きるは安からん
裸木の空に赦しを乞ふかたち
DRS句会(http://8624.teacup.com/moririn/bbs) 「砂漠」(出題:章子) 億千の砂漠もつ星冬銀河
長き坂木の葉の時雨通り過ぎ
席題「椅子」 冬の夜のマチスの赤き椅子を欲る席題「靴」 先尖る女の靴や初時雨席題「不」 寛容は不寛容にも帰り花自由題 ひとたびはいのちを放つ落葉かな 冬麗に浮く雲なれや一葉忌 これはうっかりの季重なり。でもまあ、今日の気分はよく言いとめているよ…
ぽぷらインターネット句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/)十一月 兼題「豆」 豆本を蒐めて隠るさむさかな 季題「日向ぼこ」 一等はノラにゆずつて日向ぼこ 自由 時雨忌や十七音の旅に出て
自死といふ窓もあるべし石蕗の花
冬晴にロングピースを捧げけり
靴底に落葉の柔く踏まれをり
外つ国の景色も知らず猫じやらし
DRS句会十月後半(http://8624.teacup.com/moririn/bbs) 「写真」(出題:千枝) 日光写真田圃にのこる案山子翁
ぽぷら21のインターネット句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/)十月季題「蚯蚓鳴く」 偸盗が忍び入る夜ぞ蚯蚓鳴く 兼題「骨」 鉄骨の錆の色して秋夕焼 自由題 草の実をめぐしと見つつ下る坂
この田圃の向こうに落柿舎 落柿舎での句会。気分も引き締まって。落柿舎の庭の秋明菊 竜胆も咲いていました 去来の墓。ちいさくてかわいらしく、ああ、わたしもこんなのにしたい、という声が。(笑)秋うららくはへ烟草の先の空 色鳥や相合傘の落書も 秋あか…
DRS句会10月前半(http://8624.teacup.com/moririn/bbs)「饒舌」(出題:絵)饒舌も独りのしるし秋暮るる
DRS句会9月後半(http://8624.teacup.com/moririn/bbs)「夕影」(出題:ナツ女) 夕影や花野の下でまあだだよ
席題「踵」 踵より疲れはのぼるやぶからし席題「柱」 神仏を数ふる柱野分だつ席題「コンビニ」 鰯雲コンビニへ行く用もなく席題「箸」 高山で買ひし箸置濁り酒席題「ピアス」 いなびかり好むをとこのピアスかな席題「硝子」 彩りを硝子に封じ秋の雨自由題二…
ぽぷら21のインターネット句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/)九月 辺 蓑虫に他の一辺を訊いてみる 秋苑 組曲の楽譜を敷いて秋の苑 自由 人の目に見えぬ出口や放生会
秋空にほどかれてゆく己かな
DRS句会9月前半(http://8624.teacup.com/moririn/bbs)「夢中」(出題:小Rンxs句王) 不知火や夢中の夢の覚めもせで
DRS句会8月後半「助走」(出題:獺亭) 助走なくついと跳び去るすいとかな
ぽぷら21のインターネット句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/)八月度 波 盆波や座礁の船のよこざまに 夜の秋 水晶のむらさき尖る夜の秋 自由 出かかつて出てこぬ名前法師蝉
葉月句会(於:ウィングス京都) 声 秋鯖や老いの話の小声にて 童 童らのいなくなりたる花野かな 滅 滅ぶ民滅ばぬ民や流れ星 自由 死んで銀ほそき軆の秋刀魚かな(一部改訂)
算用に浮世を立る京住居 芭蕉川路宜麦絵解歌仙「振売の」の巻より
京都を歩く誰も来ぬ小道をゆけば酔芙蓉
DRS句会8月前半 「刹那」(出題:獺亭)銀漢やゆめもいのちも刹那ぞと
DRS句会7月後半 題「割箸」(出題:獺亭)割箸の氷菓ねぶつて片思ひ
ふらんそわ句会 兼題「橋」 炎昼やペンキ剥がれし跨線橋 兼題「井戸」 井戸水で洗う俎板夏料理 兼題「深」 水打つて夕庭深くなりにけり 自由題三句 中身なきものこそ羨し浮いてこい甚平のままで天下を論じたりかなしくて瞼閉ずればねぶの花 席題「柴」 柴刈…
ぽぷら21のインターネット句会(http://www2.comco.ne.jp/~mihokoyo/)七月度 麦の秋 そばかすにちよつと憧れ麦の秋 風 さつきから風の止まない茄子の花 自由 出目金の衣装は黒くぬれてゐる
夕暮はすこしさびしい沙羅の花
DRS句会7月 兼題「化石」(出題:獺亭)氷河期の象の化石とアロハシャツ