天使魚もさして気にせず不眠症
思ひ出せさうで出てこぬ走り梅雨
指差して雨蛙のケツちよつと圧す
怺へても怺へてもなほ卯浪かな
三十歳ほど巻き戻せれば時計草
夕暮にまだなりきらぬ姫女苑
豆飯やなるやうにしかならぬもの
慈悲心鳥耳に離れず残りけり うその皮ばかりと思ふ走馬灯 白日傘足を浸せる浅瀬かな 猿戸より庭石見へて夏木立 狩衣の公達よぎる祭かな 城跡や生者におちる新樹光
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