玉敷句会(於:キャンパスプラザ京都)
二時間で三十つくつて十五句を自選の上で出せと言ふなり
そのうちなんとかまともな八句
席題「濡れる」+「青」
触るるとき濡れると思ふ青蛙
「ガラス」+「祭」
祭の夜ガラス細工の豚を買う
「河骨」+「北」
河骨や昭和は遠く北一輝
「変はる」+「赤」
毛虫焼く山の端赤く変はりけり
「状」
実状は知らぬが佛暑気中り
「世」
花茣蓙に肘枕して世を拗ねる
「業」
業深き我が身と紛ふ蛇の衣
「蜜柑の花」+「一」
弁明の一言ありし花蜜柑