やや忙しい日々がつづき、俳句をつくる気力無し。
先日の父の「俳句」もどきを電話で冷やかしたら、今度は漢詩を送ってきた。せっかくだから、ここに転載する。

病窓眺望百感     紹山    
平成十六年三月十四日作 七言絶句


南原幽谷炭煙昇
陽春気萬古蘇生
回顧八十有余年
曠然刮目軽名利


想い起せば八十二年の過ぎしこの方、広々とした景色、目をカッと見ひらくとこれ迄過ごした名声を得るため、利益を求めたことは一体何だったのか。この小さい宇宙の塵に等しいこの体は一粒のケシつぶだ。そんなものどうでもいいや。
南原:故郷の山の名前